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2015年4月 7日 (火)

上西議員問題は「女性議員バッシンング」にあらず

本日も沸騰中の上西議員問題。

この一連の報道を、彼女が「女性」だったからこその、差別、バッシングと捉える向きには違和感を覚える。
彼女が「自らの行動以上のバッシングを受けている」と思っているとするならば、残念ながらそれを誘発しているのは他ならぬ彼女であることは、突っ込みどころ満載の「お詫びとご報告」を読めば一目瞭然だからである。
『その代議士はレディースクリニックを経営される著名なドクターで、私はその週の胃腸の症状の他に、その代議士のドクターが専門とする症状で暫く悩んでいたのですが、漸くアポがいただけていたため「代議士同士」ではなく、「医者と患者」としてクリニック周辺の料理店でお目にかかりました』
「医者と患者」は料理店ではお目にかからないぞ(笑)
「そのドクターが専門とする症状」という表現も「チラ見」で「思わせぶり」。
憶測や興味をそそる書き方である。
『私の事務所は経済的な理由で、公設秘書しかおりません。第一秘書は私の運転手も兼任しておりますので、私とその秘書が同行するのは当然のことです』
「経済的な理由で、公設秘書しかおりません」って一体・・。
文書通信交通費は何に使っている?
次の選挙はいつあるかわからない衆議院議員は「当選」の日から「失業危機」のカウントダウンが始まるわけで、その多くは歳費の相当部分を政治活動につぎ込んで選挙区のメインテナンスを行う。
そうでないとすると・・お金の流れの方もついつい興味が出てしまう。
・・事程左様に彼女の出した文章の中には、次なる疑問が湧いてくるような仕掛けがあるのだ。脇が甘すぎる。
また、そもそも彼女が「若い女性」でなかったら、衆議院の候補者として公認されたかということ考えると、党も彼女も互いに利用しあったわけで、その後、政治家として成長、自立出来なかったことこそが今回の騒動(=自覚のない行動)の根本にはあると思う。
なので、彼女が批判を受けているのは「女性だから」ではなく、「キャラ」の問題だと思うのである。
独身の男女を持って来て「不倫」を書いたマスコミは、その取材能力の低さを恥じるべきだとも思うし、橋下市長の乱暴な言葉遣いについては論外だ。
「女の子」云々に関しては橋下市長は同様の発言を幾つかしているようだ。
実際に聞いた訳でないので、記事からひとつ引用をしてみよう。
『29歳だった女の子が(初当選から)2年経つとこうなってしまうのか。国会議員は現金で給料2900万円ぐらいですか?国会で?』と傍らの江田憲司・維新の党代表を巻き込んで聞き出し、「2200万円!これに1200万円の経費が入り、3000万円以上の給料が29歳の女の子に入ったわけですよ。飛行機乗るときにはVIP待遇ですよ。いや国会議員やると変わるもんだな。もう完全に永田町の感覚ですね。ずっと議員やりたいみたいです」と給料まで“暴露”した。』(デイリースポーツ4月4日)
橋下市長のいつもの手である。
この前の発言で自分がその人を選んだ責任についてはちょこっと謝罪してアリバイを作りつつも、実際には棚に上げて、国民の声を代弁するのである。
ただこれが、「29歳だった女の子」でも「青年男子フリーター」でも、きっと同じように言っだと思う。
「国民の内なる声」をそのまま言葉にしているのだから。
実際、何の準備もなく、大した選挙活動もせず、比例名簿に名前を登載されただけで国会議員になってしまった人々については、杉村太蔵氏や小澤ガールズ、ワタクシの隣の席だった磯貝香代子氏の時も騒がれた。
不倫についても、山拓さんのベッドでの写真はなぜか今も脳裏にこびり付いているが(笑)特に女性だから狙われる、というわけでない。
思い起こせば1989年、リクルート事件で退陣した竹下登首相の後を受けた宇野宗佑首相は就任直後に「女性問題」が浮上、翌月に行われた参議院選挙では争点とまでなり、いわゆる「マドンナブーム」が起こり、自民党は改選議席の69議席を大幅に下回る36議席しか獲得できず、特に一人区では3勝23敗と惨敗し、自民党は結党以来、参議院で初の過半数割れとまでなっているのだ。
なので、ここに男女の差はないと思う。
細野さんだって、いまだに「路チュー」を言われる訳で。
「マドンナブーム」がなぜ起こったかというと「汚職」や「女性蔑視」(宇野氏の問題も「不倫」もさることながら、「3本指」が問題視された)にうんざりした有権者の、自民党や既存政治家への「戒め」だったと思う。
逆に言うと、上西議員が誕生した理由も同じように民主党政権への「幻滅」と「戒め」であり、結局それで当選した議員の多くは「それ以上の存在になり得ていない」ところが問題なのだと思う。
だからこそ、マドンナもきれいさっぱりいなくなり、上西議員ようなの無自覚な行動も起こってくるのである。
法律上は彼女を辞職させることはできない。
(既存政党間を移動する場合だけは辞職になるというのはおかしなことだと思う)
ならばその歳費と政務調査費にふさわしいだけの活動をすることが、今後の彼女の「最低限の責任」である。
「エモーショナル(感情的)な感じで処分となったことは残念だ」などと言っていないで、残りの任期の中でしっかりと活動し、維新の会どころか他の政党にさえも「欲しい」と思われるような人材になるよう成長して欲しい。
その際は、今までのような「女子だから」という「甘え」は許してはならない。上西さん本人が。
彼女の成長を妨げていたのは、ほかならぬ彼女自身の中にあるその「女子」としての「自信」とそして実は「将来不安」なのではないかと思う。
彼女の「女子力」の象徴とも言える濃く太いアイライン。
それはまさにその不安に対しての彼女なりの武装であり、バブル時代のOLたちの前髪と等しいもの悲しさを感じさせる。
いずれにせよ、彼女の無邪気な自己肯定については同情する余地なしだが、せっかくこの世界に入ってここまで来たんだから、下らん事で右往左往せず精進してほしいと思う。
そして、「育てるあげることができなかった」と言った橋下さんを見返えそうよ。
それでこそ「女子」だよ!がんばれ!!


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