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2015年5月 6日 (水)

統一地方選挙を終えて考える③大衡村から

大衡村を選挙カーで回った時、驚いたのは、ほぼ全ての家から人が応援に飛び出くることだ。

「がんばらいん!」(有権者)
「よろしくお願いします」(候補者)
「わがっだ。うちではちゃんと、わげっがら」(有権者)
そう言って、選挙カーの中を覗き込む。
誰が運転手か、誰がウグイスか、誰が応援しているのかを確認するのである。
お菓子や飴の類までめざとくチェックされているのがわかる。
固い「約束の握手」をかわして、この家を後にする。
選挙カーの声を聞いて、次の家の人が玄関先から道路脇まで降りて来て待っている。 そして同じ会話を繰り返す。
選挙カーが高台に登って、車の窓から下を見下ろした時に、別の選挙カーが先ほどの家の前に行のが見える。
一旦家に入っていた有権者はまた家から飛び出して行く。
大歓迎で握手をしている。
その車が去ると、次の選挙カーが来る。
また家から・・。
「わげっがら」=「家庭内で票を分ける」
こう言った人は実際は票を入れていないと思う。
セクハラ村長の話題が出ようが出まいが、 常に投票率80%以上の選挙。
誰が誰に入れたかがほとんどわかる選挙。
情報を取り合い、噂を引き入れ、広めながら行われる選挙。
そして日が落ちた後は、ほとんど誰も出て来ない。
自衛隊の駐屯地があるので、家々は防音工事がされていて、窓を閉めた途端、何も聞こえなくなるのだ。
暗くなった中で、浮かび上がるのは星と月。
ビルもなく、電灯の明かりも少ない中から、ここでは本当の輝きを見ることができる。 その光は圧倒的な存在感だ。
選挙カーからの「お訴え」は空しく空を登る。
「変わらない」選択をした大衡村。
それでも「変えたい」と思っている候補者と有権者がいることが分かった選挙。
基盤は確かに動いたのである。
数年後の大衡村はどうなっているのか。
希望はある。
期待を持って見て行きたい。


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