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2015年7月13日 (月)

「1人区」が増えると起こること〜参議院「2合区10増10減」案に思う

当然ながら、一票の格差は是正すべきだと思う。

しかしながら今回の自民党が出す参議院「2合区10増10減」案についてはこれで良いのだろうかという思いがある。

というのも、合区以外の「減」をみると宮城、新潟、長野。 改選議席が2議席のところが1議席となる、ということである。 これらのところは過去たいてい「自民・民主」と与野党がひとつずつわけあって来たところで、党内での候補者争いに勝てば当選がほぼ確実。
実際そこで勝てば、以降は自動更新的に議席を得られるいわゆる「指定席=おいしい選挙区」と言われたところでもある。
「定数」というのは選挙においては言うまでもなく当落に直結する大事な要素である。
「3」となると、敵は党外にも党内にも出来る可能性があるわけだが「2」の場合、それはない。無風安定なのである。
しかし、民主党が政権を取った2010年の参議院選挙で小沢幹事長は定数「2」の場合でも、複数候補を立てて競わした。「政権与党なら当たり前」と言ったものの、結局この時の選挙は惨敗、党内、県連内での「しこり」は相当なものとなった。
その反省も含め2013年の選挙では再び一人を立てて「自・民」を狙ったものの一部維新や共産党に「指定席」を奪われる結果となったのは記憶に新しい。
いずれにせよ、定数「2」の一方が野党であればある意味問題ない。
が、「2」が「1」に減るというのは、「3」が「2」に減るとか「4が3」になるとは全く違うインパクトがあるということを指摘しておかねばならないと思う。
つまりは、今までバランスをとってきた「もう一方の1の声」がかき消されることになりかねないのだ。
また、常識的に考えれば当選は難しくなるから、野党側で立候補をしようとする人が二の足を踏む場合もあるだろう。
もしも落選したとするならばその後はその知名度等を生かして衆議院に鞍替えすることは自然なながれであろうが、その場合、参議院選挙の位置づけが政党や県連内で難しくなる場合もあり、公認候補の決定等も直前まで決まらず、結果十分な闘いができなくなるということも容易に想像出来る。
今回の案は、与党多数の中では可決されることは間違いないのだろうが、 今回の改正案の国民にメリットとデメリットをしっかり示した上で、議論をするべきであると思う。
ただただ、「定数が削減されればよい」とか「一票の格差が是正されればよい」という単純な話ではなく、結果的に一人区が増えるということは(地方議会、例えば兵庫県議会の例を引くまでもなく)政治的停滞やゆるみを産む可能性があることも指摘していかねばならない。
本来であるならば、合区をしたとしても複数区とする等の案や現行の比例代表部分の改善他、
一票の価値並びに定数是正とともに、抜本的な制度改革をするべきだったのではないかと思う。


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