« 本日発売『世界』11月号(岩波書店)に寄稿しています | トップページ | 読売新聞論壇誌「私の3編」〜『世界』に寄稿した拙文が紹介されています »

2015年10月16日 (金)

端折り過ぎの記事は誤解を生む可能性も

記事を書く時に、最も大切なのは「下調べ」である。

それができている記事か否かで、時に大きな誤解や問題を引き起こすことにもなりかねない。
昨日、女性にのみ課されている再婚禁止期間について「違憲」であると静岡県内に住む男女とその子が国家賠償訴訟を起こした。
金額についてはこの手の訴訟ではありがちだが、諸々積算根拠をあげるものの、便宜的にもそうしないと訴訟が起こせないのである。
さて、そんな中、弁護士ドットコムの記事を見てぶっ飛んだ。
・・・基本的なポイント、そこじゃないでしょ(泣)
そしてそもそも、伝えるべき基本情報が書かれていない。
この子については、8ヶ月の早産で生まれている。
2年あまり離婚に応じない夫が、ようやく離婚届を送付して来たのは、母子の安全を考えて出産した直後で、
通常に生まれていれば、民法733条2項の規定でこの夫婦は子どもの出産の日から再婚出来る。
しかし、このようなケースでは2項の対象外となる。

当事者の基本情報を端折り、訴えの最も大事なポイントを外した記事は誤解を生む可能性がある。
そしてそれは勇気をふるい声をあげた当事者たちを苦しめることになりかねない。

いつもよりより慎重に書くべき内容でもある。

この問題にご興味のある方は『世界』7月号「世界の潮流」(岩波書店)の拙文を読んでいただければ、彼らの苦しみや大変さをご理解いただけると思う。


« 本日発売『世界』11月号(岩波書店)に寄稿しています | トップページ | 読売新聞論壇誌「私の3編」〜『世界』に寄稿した拙文が紹介されています »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。